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第一中央汽船株式会社様(ル・クローンPro)

第一中央汽船株式会社様は、専用船、遠洋・近海の各不定期船、内航船等の運航で国際的に活躍しておられる企業様です。今回、『情報システム経費の削減と変革への迅速な対応』をめざし、引合い、成約、輸送サービスの運行管理から出納、決算業務までをサポートする統合型基幹業務システムを20年ぶりに更新されました。
同社情報システムの構築・管理をしている第一中央システムズ株式会社の皆様にお話を伺いました。

第一中央システムズ株式会社の皆様
(前列左)
第一中央システムズ株式会社
代表取締役社長
(後列左)
第一中央システムズ株式会社
情報システムグループ課長
(後列右)
アジアパシフィック
システム総研株式会社
開発チームリーダ
(前列右)
第一中央システムズ株式会社
専務取締役
情報システムグループ部長
福田 敞光氏 永田 幸治氏 窪田 勝人氏 増田 晴治氏

その他、第一中央システムズ株式会社 システムエンジニア(データベース管理者) 阿波野 美紀氏

『国際物流の根幹をなす海上輸送は、国際政治・金融・自然現象など不透明な環境を克服しながらの企業経営となります。この複雑に絡み合った環境の中で、大幅にコストを抑え、利便性を上げ、世界中を航行する130隻余りの業務とその経営を支える新システムを作り上げられたのは、ル・クローンのお陰と感謝しています。』と福田社長は笑顔でコメントしてくれました。

■新不定期船総合情報システム

新不定期船総合情報システム

システム再構築の経緯を教えて下さい。

2000年問題対応で1998年に主機等を更新しましたが、『次、どうするか』が大きな課題でした。経営コストのスリム化方針の中で、システム経費は長年固定化していました。海運不況まっただ中の1999年に部内で『2005年主機更新計画』の検討に着手しました。(増田氏)


■ダウンサイジングでシステム経費削減をねらう

2001年1月に、業務改善のプロジェクトを立ち上げ、『コスト削減と変革への迅速な対応』をねらいとしたシステム再構築の方針が決まりました。約4年の開発期間をかけ、2005年12月新システムへ切替、2006年2月には、メインフレームを撤去しました。新システムのプラットフォームは、PCサーバ(Windows)、開発ツールには『ル・クローン』を採用しました。約200台のPCがLAN接続されており、ピーク時の同時アクセスはMAX80台を想定しています。2006年3月期決算のピーク時処理も、トラブルなく、その後も順調に稼働しています。(永田氏)


何故ル・クローンを採用したのですか?

■統合型オフイス・コンピュータへの移植(案)に赤ランプ

事前の事務局案では、統合型オフイス・コンピュータへの移植をベースに、複数のモデルケースを予定していました。プロジェクト開始が決まり、具体的な見積もり調査を行うと、開発投資額の予算超過が判明し、プラットフォームの再検討を行うことになりました。(増田氏)


■オンライン・レスポンスの評価テスト

複数のプラットフォームとデータベース・ソフトでレスポンス評価を実施しました。港間距離DBの実データでテストを行ったのですが、Windowsとル・クローンの組み合わせが、低価格の機器構成で、最も速い結果となりました。(阿波野氏)


当時、基幹業務用サーバにWindowsを選択するには、少し不安がありました。ル・クローンは、マルチ・プラットフォーム対応なので、『とりあえず使ってみよう』ということからスタートしました。(永田氏)

■プロトタイプ開発環境にル・クローンを採用

2002年2月、アジアパシフィックシステム総研を開発パートナーに決定、外部設計に着手しました。その開発ツールに、ル・クローンの採用を決めました。(永田氏)


外部設計フェーズでは、ル・クローンでプロトタイプを作り、要件定義のすりあわせを行いました。ル・クローンのオール・イン・ワン(画面、DB、言語)機能は、覚えることが少なくても簡単にプロトタイプを作れるので、要件の具現化に大変有効でした。(窪田氏)

ル・クローン導入のきっかけは、何でしたか?

■10年前のOS/2アプリケーションが、Windowsで稼働

1991年頃、『ル・クローン』を知り、当時のOS/2パソコンで、営業系システムを試作した経験がありました。プラットフォーム選択で試行錯誤をしていた頃、10年前に開発したOS/2アプリケーションを、Windows環境で実行させると『サク・サク』と稼働し、大変驚きました。早速、ソア・システムズさんにお願いして、基幹業務の稼働事例を紹介していただき、ユーザ企業のシステム担当の方との意見交換で、ル・クローンの実力を知りました。(増田氏)


開発ツールとしてのル・クローンは、如何でしたか?

■期待通りの開発生産性

棚卸し後のメインフレームのプログラム資産COBOL2,400千ステップ(3,000本)の機能を対象に、すべてル・クーロンで開発しました。出来上がりのソースプログラムは、1,350千ステップとなりました。製造工程は、ル・クローンの特色を活かし、スパイラルモデルを採用しました。プロトタイプをベースにビジネスロジックの実装を行い、テスト、レビューを繰り返し、次第にシステムの完成度を高めていきました。(窪田氏)


外部設計~統合テストを通し、従来に比べ約2倍程度の開発生産性を得ることができ、開発費の抑制ができました。(増田氏)

Q&A、問題解決への素早い対応は、大変助かりました。(阿波野氏)

■バッチ処理時間の短縮効果

メーンフレーム時代より高速なバッチ処理は、予想通りでしたが、ジョブ制御を自由に設計でき、安定稼働する事は、新しい発見でした。(阿波野氏)


既に、3回の決算処理を経験しましたが、ル・クローンに起因したトラブルは、発生していません。連結決算の処理日程は、早まる傾向にあり、現在、バッチ処理の効率化と、ITILを活用した運用管理の改善に取り組んでいます。(永田氏)

■自社システムのライフサイクルを決める事ができる。

ル・クローンの特性は、『安い・速い・マルチプラットフォーム』また、バージョンアップでの上位互換を維持しています。結果として、中堅企業において、ビジネスの観点から業務システム最適化の選択肢と機会が増え、『バージョンアップを含めシステムのライフサイクルを自立的に決めることが可能になる』のではと、期待しています。(増田氏)


サーバハード仕様

<登録系サーバ>

メーカ 機種 CPU メモリー HD
IBM xSeries346 2台(※FT構成) 3.6GB×2 4GB 73GB×6

※FT構成:4UFモデルデータシート/3.6GHzモデルを導入

<照会系及び決算処理サーバ>

メーカ 機種 CPU メモリー HD
IBM xSeries346 2台(ミラー構成) 3.6GB×2 8GB 73GB×6(RAID10構成)

本日はありがとうございました。

協力会社様

第一中央汽船株式会社様
第一中央システムズ株式会社
アジアパシフィックシステム総研株式会社様