Title : 旧版から移行時の考慮点
Category :(V2.0d、V2.0L、V1.4以前のバージョン)→(V3.1、V3.0)
考慮点
- シェアモードの設定(DOSから移行時)
Windows 95/98/NT、UNIXではファイルはシェア環境となりますので、
ファイルのシェアモードの指定、およびワークディレクトリの分割などのファイルの排他制御の考慮が必要です。
(LAN環境で運用されているアプリケーションであればそのまま運用できます)
- ユーティリティプログラム名の変更
ジョブの制御ステップで実行しているユーティリティプログラム名の拡張子が"COM"の場合は" EXE "に変更してください。
- プリンタ機種の設定とページフォームの再書き出し
使用するプリンタ機種を環境変数LCPSで指定する必要があります。
また、作成済みのページフォームは使用するプリンタ機種がLCPSにされている状態で、再度書き出しをする必要があります。
- 拡張データエントリの背景表示(プライオリティ=99)
GUI対応に伴い、入力中背景上へのプライオリティ=99による他背景の表示はできなくなりました。
回避策:環境変数にLC_CUI=1をセットすることにより、旧版と互換モードで表示することができます。ただし、GUI機能は使用できません。
- 拡張データエントリの$LOOP内でのD_CANCEL
$LOOP内でD_CANCEL(分岐命令の一種。$LOOP内で分岐命令は許されていません)を行った場合、無視されていましたが、
その旨のエラーメッセージが出るようになりました。
- 拡張データエントリのスリープ指定
JCFエントリのデータファイル定義でスリープ指定をしている場合は、スリープ指定を外してください。
スリープ指定はDOSスタンドアロンで使用時のみ有効な指定で、シェア環境では無効となりますが弊害が出る場合があります
(KEY_BUFによるジャンプが効かなくなる等)
- 拡張データエントリのグループ名(漢字)
グループ名に漢字を指定した場合、チェックが行われエラーとなります。
(仕様上、グループ名は英字で始まる英数字およびアンダーバーのみとなっています)
- 拡張データエントリのアイテムタイプ(0、1、3、5以外)
アイテムタイプに0、1、3、5以外は指定できません(チェックされカーソルが抜けません)
(仕様上、アイテムタイプは0、1、3、5となっています)
旧版ではチェックが行なわれなかったため不正なタイプ(0、1、3、5以外)を指定できました。
不正なアイテムタイプが指定されている場合、不具合が生じますので、正しいタイプに変更してください。
例)タイプ2の場合、アイテムの表示位置がずれる。
- 拡張データエントリのモジュール(EXEDEN)
Ver1.4のモジュールであるEXEDENを使用している場合は、EXEDENSPを使用するようにJCFを変更してください。
- メニューの画面表示行数の変更(PC98で作成したもの)
メニューで使用できる画面最大行数が23行となります。(PC98版のみ最大24行使用できました)
- コンパイル時および実行時のエラー
コンパイル時の文法チェックおよび実行時のチェックが厳しくなっていますので、
誤った記述で無視されていた箇所でその旨エラーメッセージが出るようになります。
- 2バイト系文字分断時のスペース補正
V3.0から、2バイト系の文字が1バイトに分断されることの弊害を救うための処置として、
文字列の移動時(切り出し時)に分断される場合、デフォルトでスペースに補正するようになっています。
【対処】
この補正措置を行うか否かは、予約変数LANGRCHK、LANGSCHKで制御できます。
補正を行わないようにするには、処理ブロックの先頭に次の式を入れてください。
LANGSCHK=0;
LANGRCHK=0;
詳細は、文法解説書の共通予約変数 LANGRCHK、LANGSCHKをご参照ください。
- DOSコマンドの実行
DOSのコマンドによっては、ル・クローンのウィンドウ内で表示や入力ができない場合があります。(例:BACKUP等)
その場合は、下記の方法(WindowsのSTARTコマンド)を介してDOS窓を開いて実行してください。
Windows95の場合: START /W COMMAND /C コマンド
WindowsNTの場合: START /W CMD /C コマンド
詳しくは、DOSコマンドが正しく実行できない参照
- 印刷でのフォームオーバーレイ(他ソフト)
WindowsではDOSのようにフォームオーバーレイ機能を使った印刷ができない場合があります。
フォームオーバレイのソフトメーカーにお尋ねください。